自律神経失調症のような症状は噛み合わせ治療で改善出来るか

      2023/07/25

あなたは身体の不調の原因は自律神経の失調であると診断されたことはありませんか?
自律神経失調症という病名は医学的には存在しない病名であるということをご存知でしたか?
体調不良のため受診した病院でさまざまな検査をした結果、何も異常が発見されなかった場合に告げられる病名は往々にして自律神経失調症です。

体調不良の原因はわからないという意味になります。
栄養やストレス管理を中心とした生活指導を受けることになります。不安が強ければ心療内科に紹介されることになります。

現代医学では原因が特定できないために診断がつかず治療できない体調不良の症状はたくさんあります。いわゆる不定愁訴といわれるものです。身近なところでは頭痛や肩こり、不眠、原因のわからない倦怠感、動悸や息切れ、めまい、集中力の低下や不安感など枚挙にいとまがありません。

現代医学ではこれらの症状を肉体的・器質的な原因と結びつけることが出来ないために診断して治療することができません。そのためストレスや生活習慣などあいまいな原因と結びつけることがあります。
ところが、咀嚼器官の健康を扱ってきた歯科だけが、体調と咀嚼器官の異常とのあいだに器質的な因果関係があることを発見しました。
その結果、これらの体調不良や不定愁訴の一部は医学的に解決できるようになりました。
ということは検査によって原因を客観的に把握して治療が出来るようになったということです。

しかしながらこの分野を専門的に研究する研究者が少ないために普遍的な科学的な事実としての裏付ける研究はまだ十分になされていません。
そのためこの貴重な治療理論はまだ仮説の域をでていませんが、豊富な臨床実績を見ていただくことでその有用性を納得していただければと期待しています。
これを読んでくださっているあなたの体調不良を解決するためにお役に立つことができると思いますので最後までお読みいただければ幸いです。

 

自律神経失調症と同じ症状は噛み合わせが異常なときにも起こります

自律神経失調症の人が訴える症状は、噛み合わせの異常な人が訴える症状とほとんど同じです。
自律神経失調症の症状としては次のようなものがあります。

慢性的な疲労、だるさ、寝汗
片頭痛、不眠、動悸、めまい、立ちくらみ、息苦しさ
手足のしびれ、口やのどの不快感、便秘
肩こり、腰痛
精神的には
イライラ、不安感、落ち込み、疎外感
集中力の低下、やる気のなさ、ゆううつになる、感情の起伏の激しさ

などがよくいわれる自律神経失調症の症状ですが、これは全身の器官をコントロールする交感神経と副交感神経のバランスが乱れるために起こるといわれています。 これらの様々な症状もどの症状が強くでるかは一人一人違いますが、これとほとんど同じような症状が噛み合わせが異常な時にもおこります。 ただし、顎関節症だけは噛み合わせが異常に特有な症状ですが、自律神経失調症の症状とほとんど同じです。

 

自律神経失調症で苦しんでいる人々

それでは自律神経失調症で苦しんでいる人々の訴えをいくつかご紹介したいと思います。

症例1.20歳女性 ここ半年自立神経の乱れに悩まされています。

症状は 不安感、焦燥感、頻脈、動悸、頭の締め付け感、些細なことで異常な緊張を感じる(たまにパニック発作につながる)などです。
不安感は日によってバラバラに起こります。時間、状況、月経、睡眠時間、薬の服用など関係なくその日によって今日は不安感があるなという感じで掴めません。
心療内科でもらった薬をたまに飲んでいます。発作は徐々に良くなってきていますが、なかなか治りません。
仕事上の人間関係などの悩みは全くなく、この悩みさえなければ充実した生活です。なので社会性の原因ではありません。
それゆえになかなか治らないことにどう対処すべきか悩んでます。
体質的には乱れやすい項目があります。側弯症(背骨が歪んでいて治らない)
顎関節症(ここ半年)、冷え性、神経質、母がうつ病ですが顎関節症以外はもともとなので治しようがありません。
半月前から漢方薬を飲みつづけて様子を見てみようと思いますが、何かこれで良くなったというものがあえば教えて頂きたいです。
日中はお仕事をして変動もないですし、睡眠時間は毎日7時間はとれています。
体質改善の方面での治療で何かあればお聞きしたいです。(漢方、鍼灸、整体、神経科など)

 

症例2.めまいがどうしても良くなりません。

グルグルするめまいでなく、ぐらぐらするめまいです。
どこに検査に行っても異常なしですが、立ち上がれないほどのめまいいが多くこのまま死ぬのではないか?というほど気持ちが焦ってくるようなめまいで日常生活すらままなりません。
まともに働けなくてなって1年近く経ちます。つい最近夫に「働きもしない、家事もしない人を養えない」と言われてしまいました。
病院の検査・診察などの費用は私の貯金から出していますがここ1年働いておらず、家事もできない日も週に2日はあります。ちゃんとしたいのでどうしても治したいです。
1年で脳神経外科、精神科、耳鼻科、整体、歯科を何度も回っています。
脳神経外科→MRIを2回撮るも異常なし、精神科→神経質な傾向はあるが異常なし、
耳鼻科→1年で3回検査するも問題なし(治療中)
歯科→顎関節症。噛み合わせなど異常なし
現在は内科で処方されたメリスロンとめまいや神経症に効くという漢方を服用していますが正直効いていないです・・・
先生に相談しても、様子を見ましょうと言われたり、そのたびに大学病院でMRIを撮ることになったり。
普段は、できる時だけ散歩など気分転換しています。
運動やマッサージ、入浴などは、よほど体調が悪くなければ毎日やっています。睡眠時間は十分だと思います。食事は買ってきたものが多いですが、ミネラルや亜鉛、たんぱく質など栄養価を考えたものを3食摂っています。
夜が特に酷く、こんなに苦しいのに誰にもわかってもらえないなんて、死んでしまいたい・・・と思うことがあります。昼は散歩してたくせに、とか言われてしまいます。自分でも、昼間は歩けていたのにどうして?って思います。
グラグラめまいが治った方はどうやって治しましたか?このままひどくなる一方であればもうダメかなと思っています。
(症例相談サイトより、閲覧数:99 回答数:5)

 

症例3.昨年の12月末から続いている体調不良に悩んでいます

19歳、大学2年生の女です。昨年の12月末から続いている体調不良に悩んでいます。体調が少しよくなることもありますが、繰り返し体調不良になります。
主な症状は・気分が悪くなる。乗り物酔いの軽い感じ。(特に外出先で。)
     ・立ちくらみ。目の前が真っ暗になる。
     ・気分が悪いときに歩いているとフラフラする。浮遊感。
     ・偏頭痛がおこる。食欲がなくなる。疲れやすい。
他にも、鼻水が喉に落ちる。耳に閉塞感?を感じることがある。最近、顎関節症が悪化。(近々歯医者行こうと思ってます。)今日も学校で気分が悪くなったのですが、授業中に寒くないのに急に寒気がして何度か鳥肌がたちました。
もう無理!ってぐらい症状はひどくはないので我慢していますが、ずっと続いているのでかなり辛いです。(T_T)
体調不良がかなりひどくなった時に2度病院に行ったのですが、その時は風邪と言われて、風邪の薬を処方されて飲みましたが、治ったか微妙な感じで、、。
先月の学校の健康診断では全く問題なしで、貧血でもないと言われたので健康だと思うのですが、、。ネットで調べてみたら自律神経失調症と症状が結構似ていたのですが、どうなんでしょう?中学一年生のときも体調不良が続いていたことがあって病院に行ったら起立性調節障害と診断されたことがありました。その時は処方された薬を飲んだら数ヶ月で治ったのですが、、再発したんですかね?起立性調節障害は中高生の子たちがなるイメージなので、大学生になって再発しないと思っていたのですが。
さっき体調不良だということを親に言うと、しっかりしなさい!と言われてしまいました。(T_T) 自分でも考えすぎかな、もっとしっかりしなきゃ、とは思います。大学生活はかなり楽で、疲れることなんて何もしていないのに、こんな状態が続くとなんだか嫌になります。周りの友達がバイト頑張っていたり、就活のために今から色々頑張っていたりしているのを見ると、私も頑張らなきゃ!と思うのですが、体がついていきません。
長文失礼しました。回答していただけたら嬉しいです。
(症例相談サイトより 閲覧数:154 回答数:6)

ベストアンサーに選ばれた筆者の回答

顎関節症とそれにともなう体調不良と「かみ合わせ」の異常との関連性について、長年興味をもって治療をしてきた歯科医師です。
体調不良の内容を拝見すると、乗り物酔いのような不快感、浮遊感、めまい、立ち眩み、食欲不振、疲れやすさなどという自律神経失調症によくみられる症状が見受けられます。
さらに、偏頭痛、耳の閉塞感さらに顎関節症が悪化していることを考え合わせると、顎関節症に随伴する体調不良であると判断されます。
なぜこれらの不定愁訴が顎関節症とともに現れるかというと、共通の原因が背後にあるからです。
その原因は何かというと、それは「下あご」の位置のずれという異常です。そういわれても、すぐには納得しにくいかと思います。
しかし、顎関節症が下顎の位置の異常から発症することは疑いようのない事実です。
一方、自律神経失調症のような症状が「下あご」の位置の異常、とくに歯がかみ合ったときの下顎位の微妙なズレと姿勢の傾き、ねじれ、ひずみなどと関連して発症するということも、50年も前から一部の臨床家や研究者たちに知られてきた事実です。
そのような事実が明らかになったのは、歯をかみ合わせた時に「あご」がどのようにずれたり、捩れたりしてかみ合うかという「あご」の位置の狂いを正確に計測する機器が開発されたからです。
このことによりこの分野の研究と治療は一挙に進歩しました。
50年も前からこのような計測機器を開発して作り続けてきたアメリカの会社は昨年8月に創立50周年を迎え、シアトルで盛大な記念講演会を開催しました。世界中から多くの研究者や計測機器のユーザーが集まりました。
歯をかみ合わせるたびに「下あご」が捩じれてしまうと、「下あご」と一体になっている顎関節には直接な影響が、さらに「下あご」に付着している多くの筋肉には間接的な影響が及びます。
顎に付着している筋肉は咀嚼というとてもデリケートな運動を担っていますので、わずかな「下あご」の位置の狂いにも敏感に反応して緊張してしまいます。これらの筋肉(とくに咀嚼筋)の緊張は「下あご」に近い首筋や肩などの筋肉をも緊張させて不快感から痛みへと進行します(肩こりや緊張性の頭痛など)。
それだけでなく、筋肉の緊張は自律神経の機能にも大きく影響して、交感神経と副交感神経のバランスを崩して、さまざまな不快症状の原因になります。
「下あご」の微妙な位置の変化を精密に計測することが出来るようになったお陰で、位置の異常を診断して正常な位置に戻す治療が可能になりました。
質問者さんを苦しめている体調不良が、かみ合わせによる「下あご」の位置の異常からきているのかどうかということは、「下あご」の位置を計測してみればほぼ分かります。
もし「下あご」の位置の異常が発見されれば治療は可能ですし、異常が発見されなかった場合には体調不良の原因は他にあるということになります。
大学生活や就活などに集中できないということを嘆いておられますが、それもこの病気の大きな特徴に一つです。治療によって集中力を取り戻すことが出来たという例は多数あります。
「あご」関節症と筋肉症状、自律神経失調などの共通の原因は下顎の位置の異常と深く関わっているために下顎の位置の異常を正常に戻すことができればこれらの症状は同時に解決します。
このように歯のかみ合わせによって「下あご」の位置(姿勢)がわずかにズレることで、身体的な健康が大きく狂わされるという事実はあまり知られていません。
このような事実をより多くの人に知ってもらいたいという願いから回答させていただきました

 



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